EAO認定医とは?
EAO認定医が解説

— この記事の監修者
湯口 晃弘(ゆぐち あきひろ)/ 医療法人令徳会 理事長・ユアーズデンタルクリニック院長
日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。2026年5月、米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)。
プロフィール詳細を読む →結論:EAO認定医は、欧州基準でインプラント治療の知識と技術が認められた、国際的な専門資格です。
EAOとは何か
EAO(イー・エー・オー)は、European Association for Osseointegrationの略称です。日本語では「欧州オッセオインテグレーション学会」と呼ばれます。
1991年に設立された、ヨーロッパの歯科インプラント関連の学会の1つで、世界中の研究者・臨床医・大学教員が参加しています。年に1回、欧州各地で大規模な学術大会(EAO Congress)が開催され、最新のインプラント治療研究が発表されます。
「オッセオインテグレーション」とは
EAOの名前にある「オッセオインテグレーション」(Osseointegration)は、「骨と人工材料が、間に何もない状態で結合する現象」のことを指します。
1960年代に、スウェーデンのPer-Ingvar Brånemark(ペル=イングヴァル・ブローネマルク)教授が発見した現象で、これが現代の歯科インプラントの基礎理論です。
つまり、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋めると、しばらくすると骨が直接チタンに結合し、まるで自分の歯のように噛むことができるようになります。EAOは、この「オッセオインテグレーション」を中心としたインプラント治療の研究・教育を行う学会です。
EAO認定医の取得プロセス
EAO認定医(EAO Certification)の取得には、極めて厳格な審査を通過する必要があります。湯口は2024年10月に取得しました。
1. 症例審査(Case Examination)
申請者は、自分が治療した臨床症例を複数提出します。提出された症例は、初診から治療計画・手術・最終補綴・経過観察まで、すべての段階の記録(X線・CT画像・口腔内写真・治療プラン)が必要です。
EAOの審査委員(欧州の経験豊富なインプラント専門医)が、これらの症例を厳格に評価。診断の正確さ、治療計画の妥当性、手術技術、長期予後など、多角的に評価されます。
2. 英語口頭試問(Oral Examination)
症例審査を通過した申請者は、次に英語による口頭試問を受けます。欧州の審査委員と直接英語で対話し、提出症例の質問への応答、臨床判断の根拠、最新のエビデンスへの理解度などを評価されます。
3. 認定の付与
両方の審査を通過した歯科医師に、EAO認定医の資格が付与されます。これは、「欧州基準でインプラント治療の知識と技術が認められた」ことを意味します。
欧州オッセオインテグレーション学会 認定医
症例審査 + 英語口頭試問 通過
日本の認定医とEAO認定医の違い
日本国内にも、歯科インプラント関連の認定資格があります。代表的なものは「日本口腔インプラント学会 認定医」「日本歯周病学会 認定医」など。これらも重要な資格で、湯口も日本歯周病学会の認定医を取得しています。
日本の認定医
- 日本国内の学会・専門組織が認定
- 日本語での申請・審査が中心
- 日本の医療制度・症例特性に応じた基準
EAO認定医
- 欧州の学会が認定する国際資格
- 申請・審査・口頭試問はすべて英語
- 世界中の歯科医師と同じ基準で評価
- 欧州の最新エビデンスへの理解と国際的議論への参加が求められる
どちらも価値ある資格ですが、EAO認定医は「国際水準のインプラント治療」を欧州基準で証明する資格として、海外の論文・最新治療技術にアクセスし、国際的な議論に参加していることの証明にもなります。
なぜ北海道に1名しかいないのか
EAO認定医の取得には、欧州歯周病学会の年次学術大会(EAO Congress)への参加、欧州の歯科教育機関でのトレーニング、英語での研鑽など、「欧州とのアクセス」が前提となります。
日本人取得者はごく少数で、特に北海道のような地理的に欧州から遠い地域では、認定取得のハードルが高いのが現実です。湯口がEAO認定医を取得できたのは、以下のような研鑽の蓄積によるものです:
1. 5-D Japan ファウンダー船登彰芳氏のもとで5年間研鑽
船登氏は、ヨーロッパの第一線の歯科医師(Otto Zuhr、Markus Hürzeler等)と国際共著論文を多数執筆する、世界的なインプラント治療家。その直接の指導のもとで、欧州水準のインプラント治療技術を学びました。
2. Hürzeler/Zuhr Academy(ミュンヘン)への参加
湯口の国際共著者であるOtto Zuhr(世界バイブル教科書著者)が主宰する、ミュンヘンのマスタークラス。世界中の歯科医師が学びに通う高度な歯周外科・インプラント教育機関です。
3. カリフォルニアOSCSC英語講演(2022年)
米国カリフォルニアのインプラント・スタディグループOSCSCにて、「Coexistence of Natural Teeth and Implants(天然歯とインプラントの共存)」を英語で講演。国際的な発信力の証となっています。
これらの研鑽の積み重ねが、EAO認定医取得につながりました。
インプラントの相談を、札幌で
札幌・大通駅直結のユアーズデンタルクリニックで、湯口院長によるご相談を承っています。EAO認定医として、インプラント治療を提供します。
相談する患者さんにとっての意味
EAO認定医という資格が、患者さんの治療にとってどのような意味を持つのか。以下の3点に集約されます。
1. 国際的に評価された知識と技術
欧州の学会による審査を通過しているということは、世界中の歯科医師と同じ基準でインプラント治療の能力が認められているということ。日本国内だけでなく、国際基準での治療を受けられます。
2. 最新のエビデンスへのアクセス
EAOは、欧州を中心とした最新のインプラント治療研究の発信源。EAO認定医は、その最新エビデンスへのアクセスを持ち、最新の治療法を臨床に反映できる立場にあります。
3. 国際的な歯科医師ネットワーク
世界中のEAO認定医・関係する歯科医師との交流があり、難症例について国際的なセカンドオピニオン・コンサルテーションを求められる立場にあります。
札幌に住みながら、EAOの認定審査を通過した歯科医師の治療を受けられる──それが、EAO認定医が在籍するユアーズデンタルクリニックの特徴です。
よくあるご質問
歯を残すために、
まずは話してみませんか。
札幌・大通駅直結のユアーズデンタルクリニックで、湯口院長によるご相談を承っています。現在のお口の状態、これまでの治療歴、これからの不安、何でもお聞かせください。
