「5-D Japan」とは?
日本の歯科医療を牽引する
教育団体をわかりやすく解説。

— この記事の監修者
湯口 晃弘(ゆぐち あきひろ)/ 医療法人令徳会 理事長・ユアーズデンタルクリニック院長
日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。2026年5月、米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)。
プロフィール詳細を読む →船登先生のもとで5年間学んだ経験が、現在の「歯を残す医療」という哲学につながっています。本記事では、5-D Japanとは何か、船登先生はどのような方か、湯口との関係をわかりやすく解説します。
5-D Japan(ファイブ・ディー・ジャパン)とは
5-D Japan は、2008年に5名の歯科医師によって設立された、日本の歯科インプラント・歯周治療の教育団体です。
名前の意味
「5-D」の「D」は「Diamond」(ダイヤモンド)の頭文字。5つの輝きを持つダイヤモンドという意味で、5名のファウンダーがそれぞれの専門領域で輝き、お互いに磨き合うという思想を表現しています。
4-Dコンセプト(フォー・ディー・コンセプト)
5-D Japan の基盤となる理論は「4-Dコンセプト」と呼ばれます。これは、歯科治療を以下の4次元で設計するという考え方です。
- 3次元の空間(上下・前後・左右の位置)
- + 時間軸(10年・20年先まで考えた治療設計)
主な活動
- 歯科医師向け教育コース(ペリオインプラントコース等)の運営
- 歯科衛生士向けDHコースの運営
- 書籍出版(『5-Dコンセンサス』シリーズ等)
- 学術大会・公開セミナーの開催
- 海外(欧米)の最新エビデンスの日本への紹介
5名のファウンダー
5-D Japan は、以下の5名の歯科医師(全員1986〜88年卒業の同世代)によって設立されました。
- 石川 知弘(いしかわ ともひろ・広島大1988・浜松)
- 北島 一(きたじま はじめ・広島大1987・磐田)
- 福西 一浩(ふくにし かずひろ・大阪大1986・大阪/大阪大学臨床准教授)
- 船登 彰芳(ふなと あきよし・広島大1987・金沢)
- 南 昌宏(みなみ まさひろ・大阪歯科大1986・大阪)
このうち、湯口の師である船登先生は、広島大学同期トリオ(石川・北島・船登)の中核として、5-D Japan の運営とインプラント治療領域の研究教育を牽引しています。
船登彰芳(ふなと あきよし)先生のプロフィール
船登 彰芳
- 1962年9月生まれ、石川県七尾市出身
- 1987年 広島大学歯学部卒業
- 1991年 石川県羽咋市にてなぎさデンタルクリニック開業
- 1998年 石川県金沢市にてなぎさ歯科クリニック移転開業
- 2007年 神奈川歯科大学 顎口腔機能修復科学講座 非常勤講師
- 2008年 5-D Japan 共同設立(ファウンダー5名のうちの1人)
「なぎさ歯科クリニック」とは
石川県金沢市広岡2-10-6(金沢駅西口徒歩8分)にある、自費診療中心の歯科クリニック。北陸インプラント・ペリオセンター(HoIpS、ホイプス)を併設し、世界水準のインプラント・歯周治療を提供しています。
湯口は2010年から5年間、ここで船登先生のもとで研鑽を積みました。
船登先生の国際的な実績
船登先生は、日本国内の歯科医師でありながら、世界第一線の歯科医師と国際共著を重ねる稀有なポジションを確立しています。
所属学会・専門医
- AAP(エー・エー・ピー、American Academy of Periodontology、米国歯周病学会)会員
- AO(エー・オー、Academy of Osseointegration、オッセオインテグレーション・アカデミー)会員
- EAO(イーエーオー、European Association for Osseointegration、欧州オッセオインテグレーション学会)会員
- EAED(European Academy of Esthetic Dentistry、欧州審美歯科学会)アフィリエイトメンバー
- OJ(Osseointegration Study Club of Japan、日本オッセオインテグレーション・スタディクラブ)元会長
- 日本臨床歯周病学会 指導医・インプラント指導医
- 日本歯周病学会 専門医/日本口腔インプラント学会 専門医
主著・国際的なロングセラー
船登先生の主著『4-Dコンセプトインプラントセラピー』(フォー・ディー・コンセプト・インプラント・セラピー)は、英・独・中・韓 4言語に翻訳され、世界中の歯科医師に読まれている国際的なロングセラーです。
外部メディアでの評価
米国の歯科専門誌『Perio Implant Advisory』(ペリオ・インプラント・アドバイザリー)で「one of the legends of Japanese dentistry(日本の歯科医療界のレジェンドの1人)」と紹介されています。
また、『国民のための名医ランキング 2024-2026』にて、全国歯科46名に選出されています。
海外の共著者ネットワーク
船登先生は、以下の世界トップクラスの歯科医師と共著論文を重ねています。
- Maurice A. Salama(モーリス・A・サラマ、米国アトランタ)
- Henry Salama(ヘンリー・サラマ、米国アトランタ)
- David A. Garber(デイビッド・A・ガーバー、米国アトランタ)
- Otto Zuhr(オットー・ツーア、ドイツ・ミュンヘン/世界バイブル教科書著者)
湯口との関係 — なぎさ歯科での5年間
湯口は2006年に北海道大学歯学部を卒業後、2010年からなぎさ歯科クリニックで5年間、船登先生のもとで研鑽を積みました。
研鑽内容
- 世界水準の歯周外科・インプラント治療の臨床
- 4-Dコンセプトに基づく治療設計
- 船登先生の国際的なネットワーク(Otto Zuhr 等)へのアクセス
- 論文と症例の両輪で治療判断を行う臨床姿勢
- 「歯を残す」哲学
湯口がその後、2015年に札幌・大通でユアーズデンタルクリニックを開院し、EAO認定医として活動、2026年に Otto Zuhr との国際共著論文を発表できたのは、この5年間の研鑽が原点となっています。
「歯を残す医療」の哲学の継承
船登先生から湯口が受け継いだ最も重要な哲学は、「歯を1本でも多く残す」という臨床姿勢です。
この哲学は、以下のような具体的な臨床判断につながります。
- 抜歯と言われた歯も、保存的治療の可能性を最後まで検討する
- 歯周組織再生療法を駆使して、骨を取り戻せるかを精密に判断
- 歯肉退縮には結合組織移植で対応し、歯ぐきの安定を確保
- インプラントは「本当に必要なケース」のみで、保存的治療では予後が見込めない場合に最善の形で提供
- 論文ベースの判断で、10年・20年先まで歯を残せる治療を選択
これらの哲学を札幌のユアーズデンタルクリニックで実践しているのが、現在の湯口の臨床姿勢です。「Save Your Teeth.」というサイト名そのものが、この哲学を表現しています。
船登先生の系譜について、より詳しくは 院長プロフィール「師の系譜」 をご覧ください。
よくあるご質問
歯を残すために、
まずは話してみませんか。
札幌・大通駅直結のユアーズデンタルクリニックで、湯口院長によるご相談を承っています。現在のお口の状態、これまでの治療歴、これからの不安、何でもお聞かせください。
