札幌の歯周病”名医”の選び方|再生療法・”歯を残す”視点で選ぶ
— How to Choose / 歯周病の医院選び

札幌の歯周病”名医”の選び方
再生療法・”歯を残す”視点で選ぶ

— Published 2026.08.04 / Updated 2026.08.17
湯口晃弘

— この記事の監修者

湯口 晃弘(ゆぐち あきひろ)/ 医療法人令徳会 理事長・ユアーズデンタルクリニック院長

日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。2026年5月、米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)。

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「札幌で歯周病の名医を探したい」「重度と言われたが歯を残したい」。結論から言うと、重度の歯周病でも、再生療法や歯周外科に対応する医院なら”抜くしかない”と言われた歯を残せる可能性があります。この記事では、歯周病治療の全体像、進行度別の選択肢、再生療法の種類、そして「名医」を客観的に見分ける5つの基準までを、歯を残す医療を実践する歯科医師 湯口晃弘が解説します。

“名医”を客観的に見分けるには。治療の全体像から考える

「名医」という言葉は主観になりがちですが、対応できる治療の幅で客観的に見分けられます。前提として、歯周病治療には決まった階段があります。

  1. 精密検査:歯周ポケットの深さ・出血・骨の状態を調べ、進行度を把握します。
  2. 歯周基本治療:歯石やプラークの除去と、毎日のセルフケアの確立。すべての土台です。
  3. 再評価:基本治療でどこまで改善したかを測り直します。
  4. 歯周外科・再生療法:基本治療で改善しきらない深い部分に、外科的なアプローチや再生療法を検討します。
  5. メンテナンス:治った状態を維持し、再発を防ぎます。

多くの医院が対応できるのは1〜3までです。しかし重度の歯周病で「残せるか」を左右するのは、4の外科・再生療法まで登れるかどうか。この階段を最後まで持っている医院が、客観的な意味での「歯周病に強い医院」です。

ポイント:「歯石取りに通っているのに良くならない」という場合、悪いのは通院ではなく、その先の選択肢が検討されていないことかもしれません。基本治療の先を扱う医院に相談する価値があります。

進行度別に見る「残せるか」の選択肢

軽度:歯ぐきの炎症・出血が中心

骨の吸収がまだ少ない段階です。歯周基本治療とセルフケアの確立で改善が見込めます。この段階で食い止められれば、外科は不要です。歯ぐきが下がってきた気がする方は歯ぐきが下がる原因と対策もご覧ください。

中等度:歯周ポケットが深くなり、骨の吸収が進む

基本治療だけでは器具の届かない深さに感染が残ることがあります。この場合、歯周外科で直接見える状態にして感染源を取り除く選択肢が出てきます。

重度:グラつき・膿・「抜くしかない」と言われる段階

骨の吸収が大きく進んだ段階です。ここで判断が分かれます。骨がわずかでも残っていれば、再生療法で骨と歯周組織を部分的に取り戻し、歯を支え直せる可能性があります。重度からの保存については重度歯周病でも歯を残す、根の病気と合併しているケースはエンドペリオ病変の解説で詳しく解説しています。

再生療法の種類。溶けた骨は部分的に取り戻せる

歯周組織再生療法とは、歯周病で失われた骨や歯根膜の再生を促す治療の総称です。代表的な方法を知っておくと、医院の説明を理解しやすくなります。

エムドゲイン

歯が生える過程で働くタンパク質を応用した薬剤を、感染源を除去した歯根面に塗布し、歯周組織が新しく作られる環境を整える方法です。世界的に長く使われてきた再生材料です。詳しくはエムドゲインの解説記事をご覧ください。

リグロス

組織の再生を促す成長因子を用いた薬剤です。エムドゲインと目的は近く、骨欠損の状態などに応じて使い分けられます。

骨移植(骨補填材)

骨の欠損部に骨補填材を入れて、骨の再生の足場を作る方法です。薬剤と組み合わせて行われることもあります。仕組みの詳細は溶けた骨は再生できる?で解説しています。

M-MIST法(低侵襲術式)

切開や剥離を最小限に抑えて再生を図る術式です。傷が小さいため体への負担や術後の腫れを抑えられ、再生のための血の塊(血餅)が安定しやすいという特長があります。詳しくはM-MIST法の解説記事をご覧ください。

歯を残せる歯周病医院の5つの基準

ここまでの内容を、医院選びのチェックリストに落とし込みます。

① 歯周組織再生療法(エムドゲイン・リグロス)に対応しているか

抜歯を回避する切り札です。治療メニューに明記されているか、再生療法の症例が公開されているかを確認してください。「グラついたら抜くしかない」の一択しか示さない説明には注意が必要です。

② 歯周外科・低侵襲術式(M-MIST等)の引き出しがあるか

深い部分の感染を除去する歯周外科、傷を抑えるM-MIST法など、術式の選択肢が多いほど、あなたの状態に合った提案が可能になります。

③ 精密な診断(CT・歯周精密検査)を行っているか

骨の吸収を立体的に把握してこそ、残せる歯と残せない歯を正確に見極められます。検査結果を見せながら説明してくれるかもポイントです。

④ 「残す」方針とセカンドオピニオンの受け入れ

安易に抜かず、残す前提で診てくれるか。他院で抜歯と言われた歯のセカンドオピニオンを受け入れているかは、その方針の分かりやすい表れです。

⑤ 再発を防ぐメンテナンス体制

歯周病は治療後も再発しやすい病気です。定期メンテナンスで長期に安定させる体制まで設計されているかを確認してください。治して終わり、の医院では成果が続きません。

— CHECKLIST
5つの基準で見分ける
①再生療法への対応 ②歯周外科・低侵襲術式 ③精密診断 ④「残す」方針とセカンドオピニオン受入 ⑤メンテナンス体制。多く当てはまる医院ほど、重度でも残せる可能性が高まります。

再生療法の限界も、正直にお伝えします

誠実にお伝えしたいのは、再生療法は万能ではないということです。適応には条件があります。

  • 骨の溶け方(欠損の形):垂直的に深く溶けた欠損は再生療法の対象になりやすい一方、水平に広く溶けた欠損は再生が難しいのが一般的です。
  • 全身の状態・生活習慣:喫煙や糖尿病は組織の治りに影響するため、事前の改善や管理が求められる場合があります。
  • セルフケアの確立:プラークコントロールが不十分なまま手術をしても、成果は続きません。歯周基本治療を経てから行うのが原則です。

また、グラつきが大きすぎる歯や骨の支えを失いすぎた歯を無理に残すと、周囲の骨がさらに失われ、隣の歯まで巻き込む場合があります。「残せる歯は全力で残す、残せない歯は根拠を示して説明する」。その両方を持つ医院を選んでください。医院選び全般の考え方は歯を残す歯医者の選び方にまとめています。

受診から治療までの流れ

  1. カウンセリング・精密検査:歯周ポケット検査・レントゲン・必要に応じてCTで、進行度と残せる可能性を把握します。
  2. 診断と治療計画の提示:進行度別に、基本治療だけで済むのか、外科・再生療法まで必要かを、費用・期間・リスクとあわせて説明します。費用は治療内容により異なります。
  3. 歯周基本治療:歯石除去とセルフケアの確立。すべての治療の土台です。
  4. 再評価と外科・再生療法:改善が不十分な部位に、歯周外科や再生療法を検討・実施します。
  5. メンテナンス:治療後は定期管理に移行し、再発を防ぎます。
「今さら行くのが恥ずかしい」という方へ。進行した状態で受診することを責める医院はありません。歯周病は自覚症状が出にくい病気で、気づいたときに進んでいるのはむしろ一般的です。大切なのは、今日の状態から何が残せるかを一緒に考えることです。

札幌で歯周病治療に取り組む医院の例

一例として、札幌・大通のユアーズデンタルクリニック(院長:湯口晃弘)があります。

  • 院長はEAO認定医、日本臨床歯周病学会で受賞歴
  • 歯周組織再生療法・歯周外科・M-MIST法など、歯を残す術式が幅広い
  • 「他院で抜歯と言われたが残したい」というセカンドオピニオンを受け入れ
  • 重度歯周病を再生療法で保存した症例を公開症例を見る

院長の経歴・資格は院長プロフィールを、歯周病そのものの解説は歯周病で歯が抜けそうをご覧ください。

— CONSULTATION

「重度」と言われた歯こそ、ご相談ください

骨がわずかでも残っていれば、選択肢はあります。検査データをもとに、残せる可能性を一緒に見極めます。

ユアーズデンタルクリニックへ

よくあるご質問

札幌で歯周病の名医はどう選べばいいですか?
対応できる治療の幅で客観的に見分けられます。①歯周組織再生療法(エムドゲイン・リグロス)への対応、②歯周外科・M-MIST法など低侵襲術式、③CT・歯周精密検査による診断、④「残す」方針とセカンドオピニオンの受け入れ、⑤再発を防ぐメンテナンス体制。この5つを満たす医院ほど、重度でも歯を残せる可能性が高まります。
重度の歯周病(歯槽膿漏)でも歯を残せますか?
骨がわずかでも残っていれば、再生療法(エムドゲイン・リグロス)や歯周外科で歯を支え直せる可能性があります。ただし歯のグラつきの程度や骨の溶け方によっては保存が難しい場合もあり、精密検査での見極めが前提です。ユアーズデンタルクリニックでは重度歯周病を再生療法で保存した症例があります。
歯周病で溶けた骨は再生できますか?
歯周組織再生療法により、溶けた骨を部分的に再生できる場合があります。骨の溶け方(欠損の形)によって適応が変わり、垂直的に深く溶けた欠損は再生療法の対象になりやすい一方、水平に広く溶けた欠損は再生が難しいことが一般的です。CTなどの精密診断で判断します。
歯周組織再生療法にはどんな種類がありますか?
代表的なものに、エムドゲイン(歯が生える過程を応用したタンパク質を塗布する方法)、リグロス(成長因子で組織の再生を促す薬剤)、骨補填材による骨移植があります。また、切開や剥離を最小限に抑えて再生を図るM-MIST法のような低侵襲術式もあります。どれが適するかは骨の欠損の形や部位によって決まります。
再生療法ができないのはどんな場合がありますか?
骨が水平に広く失われている場合や、歯のグラつきが大きすぎる場合は、再生療法の適応にならないことがあります。また喫煙や糖尿病は治りに影響するため、事前の改善・管理が求められる場合があります。プラークコントロールが不十分なまま手術をしても成果が出にくいため、歯周基本治療を経てから行うのが原則です。
歯周病の治療はどのように進みますか?
一般的には、精密検査で進行度を把握し、まず歯周基本治療(歯石除去とセルフケアの確立)を行います。その後に再評価を行い、改善が不十分な部位に歯周外科や再生療法を検討します。治療後は再発を防ぐ定期メンテナンスに移行します。重症度によって期間は変わるため、検査後に治療計画として提示されます。

重度と言われても、まずはご相談を

「この歯は残せる?」は、札幌・大通のユアーズデンタルクリニックへ。

EAO認定医日本臨床歯周病学会 最優秀賞国際共著論文(2026)
ユアーズデンタルクリニックへ
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