札幌医療圏の歯周治療の算定回数を人口あたりで全国と比較|2023年度NDB
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札幌医療圏の歯周治療の算定回数を人口あたりで全国と比較|2023年度NDB

— Published 2026.11.05
湯口晃弘

— この記事の監修者

湯口 晃弘(ゆぐち あきひろ)/ 医療法人令徳会 理事長・ユアーズデンタルクリニック院長

日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。2026年5月、米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)。

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2023年度のNDBオープンデータで、札幌医療圏の歯周病安定期治療の算定回数は人口千人あたり283.2回と、全国(224.9回)の約1.3倍でした。歯周精密検査や歯肉剥離掻爬手術も全国より多く、歯周基本検査やスケーリング(歯石取り)は全国より少なくなっていました。
目次

NDBオープンデータと二次医療圏

NDBオープンデータは、保険診療として請求された内容を集計した全数データです。国立保健医療科学院は、このうち歯科の診療行為を2019年度分から二次医療圏別に整理して公開しています。

二次医療圏は、一般的な入院医療を提供する単位として都道府県が定める地域の区分です。札幌医療圏は札幌市と江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・当別町・新篠津村からなり、人口は2,376,609人(2024年1月1日現在)です。この地域で歯周治療がどれくらい算定されているかを、人口あたりの回数にして全国と並べました。

札幌医療圏と全国の算定回数

歯周治療の人口千人あたり算定回数(2023年度・札幌医療圏と全国)。歯周病安定期治療は全国の約1.3倍、スケーリング(歯石取り)は約0.8倍
歯周治療の人口千人あたり算定回数(2023年度・札幌医療圏と全国)。歯周病安定期治療は全国の約1.3倍、スケーリング(歯石取り)は約0.8倍

2023年度の算定回数と人口千人あたりの回数(札幌医療圏/全国)

  • 歯周病安定期治療:673,033回・283.2回/28,089,127回・224.9回(約1.3倍)
  • 歯周病重症化予防治療:146,900回・61.8回/5,360,283回・42.9回(約1.4倍)
  • 歯周精密検査:576,693回・242.7回/23,345,321回・186.9回(約1.3倍)
  • 歯肉剥離掻爬手術:20,550回・8.6回/736,538回・5.9回(約1.5倍)
  • 歯周基本検査:1,041,383回・438.2回/81,660,690回・653.9回(約0.7倍)
  • スケーリング(歯石取り):1,091,574回・459.3回/75,475,708回・604.4回(約0.8倍)
  • スケーリング・ルートプレーニング:2,834,436回・1,192.6回/242,455,520回・1,941.4回(約0.6倍)

※倍率は人口千人あたりの回数どうしの比です。

検査と管理は全国より多く、基本的な処置は少ない

札幌医療圏では、歯周精密検査、歯周病安定期治療、歯周病重症化予防治療、歯肉剥離掻爬手術の人口あたりの回数が、いずれも全国を上回っていました。反対に、歯周基本検査、スケーリング、スケーリング・ルートプレーニングは全国を下回っていました。

検査どうしで比べると、歯周精密検査の回数は歯周基本検査の0.55倍で、全国の0.29倍と比べて精密検査の割合が高くなっています。

札幌医療圏の人口は北海道の21医療圏の合計の46.7%です。これに対し、道内の医療圏で公表されている回数の合計に占める札幌医療圏の割合は、歯周精密検査53.9%、歯周病安定期治療53.6%、歯肉剥離掻爬手術55.8%でした。

この分析について

この分析の概要
この分析の概要(調査主体・対象・期間・集計方法・分析日・出典・注意)

二次医療圏別の回数は、その医療圏にある医療機関で算定された回数です。札幌医療圏に住む人が受けた回数とは限らず、周辺の医療圏から通院した人の分も含まれます。

人口あたりの回数の差には、医療機関の数や体制、算定のしかた、年齢構成など多くの要因が関わります。地域の歯の状態の良し悪しや、治療の適切さを示すものではありません。数値どうしの関係は相関であり、因果関係を示すものではありません。

保険点数として算定された診療行為の集計です。自由診療として行われた治療は含まれません。また本分析は当院の診療実績を示したものではありません。

スケーリングは歯周基本治療に含まれる処置の一つで、歯周基本治療の全体ではありません。スケーリング・ルートプレーニングは別の項目として集計しています。

2023年度の単年度の比較です。年度による変動は確かめていません。

出典

※NDBオープンデータでは、個人の特定を防ぐため、集計値が10未満の項目は数値が公表されていません(ハイフン表示)。本ページの全国の算定回数は、こうした非公開分も含めた二次医療圏別ファイルの総計を用いています。全国の総計は、都道府県別ファイルの総計とわずかに異なる場合があります。

※人口千人あたりの回数は、算定回数を2024年1月1日現在の住民基本台帳人口(札幌医療圏2,376,609人、全国124,885,175人)で割って算出しました。

※分析日:2026年11月2日。本ページの数値と図は、厚生労働省「NDBオープンデータ」(2023年度)・総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」を医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックが加工して作成したものです。

よくあるご質問

札幌医療圏とはどの地域ですか?
札幌市と江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・当別町・新篠津村からなる二次医療圏で、人口は2,376,609人(2024年1月1日現在)です。
札幌医療圏の歯周治療は全国と比べて多いのですか?
人口千人あたりの算定回数で、歯周病安定期治療は約1.3倍、歯周精密検査は約1.3倍、歯肉剥離掻爬手術は約1.5倍でした。歯周基本検査は約0.7倍、スケーリングは約0.8倍でした。
これは札幌の住民が受けた治療の回数ですか?
いいえ。医療圏にある医療機関で算定された回数で、周辺の地域から通院した人の分も含みます。患者の人数でもありません。
この差から地域の歯の状態が分かりますか?
分かりません。医療機関の数や体制、算定のしかた、年齢構成など多くの要因が関わります。自由診療は含まれず、当院の診療実績を示すものでもありません。
— Consultation

まずは、お話をお聞かせください。

歯ぐきや骨の状態は、歯周組織検査とレントゲンで確かめられます。札幌・大通駅直結のユアーズデンタルクリニックでご相談を承っています。

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