歯周疾患検診の受診者は2024年度に43万7,382人、21.6%増|20歳・30歳が加わった最初の年

— この記事の監修者
湯口 晃弘(ゆぐち あきひろ)/ 医療法人令徳会 理事長・ユアーズデンタルクリニック院長
日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。2026年5月、米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)。
プロフィール詳細を読む →2024年度から20歳・30歳が対象に
歯周疾患検診は、健康増進法にもとづいて市町村が行う検診です。これまで40歳・50歳・60歳・70歳が対象でしたが、2024年度から20歳と30歳が加わりました。厚生労働省は、20〜30代が原則として歯科健診の制度の対象になっていないことを課題として挙げています。
対象が広がった最初の年度に、どれくらいの人が受け、どのような結果だったのかを、全国の集計で確かめました。学校健診を離れた後の受診の状況は歯科検診の受診率は20〜24歳男性で36.4%で扱っています。
受診者数の推移

- 2024年度の受診者(全国):437,382人
- 年齢別:20歳 30,100人/30歳 45,275人/40歳 73,655人/50歳 92,044人/60歳 95,114人/70歳 101,194人
- 推移(全国/北海道):2020年度 343,155人/6,190人、2021年度 352,991人/6,990人、2022年度 365,481人/8,225人、2023年度 359,554人/8,131人、2024年度 437,382人/9,380人
受診者の64.2%が精密検査を勧められた
- 要精検 280,720人(64.2%)
- 要指導 108,197人(24.7%)
- 異常認めず 48,379人(11.1%)
- 要精検の割合:20歳で49.6%、70歳で69.8%
20歳でも49.6%が精密検査を勧められており、若い年代でも歯ぐきについて詳しく調べる必要があるとされた人が半数近くいたことになります。一方で、厚生労働省の資料では、歯周疾患検診の受診率は約5.0%(平成30年度・40歳・50歳・60歳・70歳の推計値)にとどまるとされています。
この分析について

「要精検」は、検診の結果、精密検査が必要とされた人です。歯周病と確定したことを示すものではありません。指導区分の3つの合計(437,296人)は受診者数(437,382人)と86人異なります。割合は受診者数を分母として算出しました。
2024年度の集計では、20歳・30歳の受診者数が「-」となっている市町村があります。都道府県や市町村ごとの差には、実施の状況や判定の基準の違いが含まれます。受診率は厚生労働省の資料に示された推計値を引用したもので、本分析で独自に計算したものではありません。
歯周疾患検診は、2026年4月から「歯周病検診」に名称が変わっています(厚生労働省の通知、2026年3月31日付)。本ページでは、集計の対象である2024年度の名称を用いています。
出典
- 厚生労働省「地域保健・健康増進事業報告(健康増進編)」令和6年度 第9表(e-Stat)
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000040423542&fileKind=1 - 厚生労働省「歯科口腔保健の推進に向けた取組等について」(2025年3月10日)
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001448480.pdf
※受診者数・指導区分は第9表の値です。2020年度から2023年度は各年度の同じ表の値です。分析日:2026年10月22日。本ページの数値と図は、厚生労働省の公表データを医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックが加工して作成したものです。
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