歯科検診の受診率は20〜24歳男性で36.4%|学校健診を離れた後の空白を分析

— この記事の監修者
湯口 晃弘(ゆぐち あきひろ)/ 医療法人令徳会 理事長・ユアーズデンタルクリニック院長
日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。2026年5月、米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)。
プロフィール詳細を読む →歯科検診を受けている人は、全体で63.8%
厚生労働省が2025年6月26日に公表した令和6年歯科疾患実態調査では、この1年間に歯科検診を受けた人は全体の63.8%(男性60.6%、女性66.5%)でした。受診の機会で最も多かったのは、かかりつけの歯科医院での定期的な検診(55.7%)です。
最も高いのは10〜14歳の男性、最も低いのは20〜24歳の男性

- 最も高い:10〜14歳の男性 97.8%
- 最も低い:20〜24歳の男性 36.4%
- 受診機会別の割合:学校健診は1歳以上で6.2%、20歳以上では0.1%。20歳以上は「かかりつけ歯科医院での定期的な検診」が55.9%
- 15〜24歳で歯周ポケットが4mm以上ある人:1999年 10.4%/2024年 24.7%(途中は2005年 7.2%、2011年 8.5%、2016年 17.6%、2022年 17.8%)
受診率の差を、受診機会から見る
同じ調査では、受診のきっかけとなった機会も集計されています。学校健診は1歳以上で6.2%、20歳以上では0.1%でした。20歳以上の受診機会は「かかりつけ歯科医院での定期的な検診」が55.9%で大半を占め、自治体の検診が1.4%、職場検診が1.0%です。
学校健診という受診機会が年齢とともにほぼなくなり、20歳以上では自分で歯科医院に通うかどうかが中心になる、という構成になっています。
一方で、歯周病は初期に痛みが出にくい病気です。検診を受けない期間が続くと、歯ぐきの変化に気づく機会も少なくなります。
国も若い世代の検診に目を向け始めている
厚生労働省は2024年度から、歯周疾患検診の対象年齢に20歳と30歳を加えています。これまでの40歳・50歳・60歳・70歳に加え、若い世代にも検診の機会をつくる取り組みです。

この分析が示していること、示していないこと
受診率が最も下がる年代と、歯周ポケットのある人の割合が高くなっている年代は重なっています。ただし、受診率の低下が歯周ポケットの増加の原因であると示したものではありません。2つの指標が同じ年代で動いていることを並べて確認したものです。
受診率は質問紙への回答にもとづく割合です。また令和6年の割合は、各都道府県の人口規模が反映されるように調整された全国補正値であり、単なる人数比とは異なります。歯周ポケットの割合は、対象歯を持たない人を含めて算出されています。
自分の歯ぐきの状態は、歯周組織検査で歯周ポケットの深さを測ると分かります。歯周病の進み方と、段階ごとにできることは歯周病で歯が抜けそう。諦めずにできることで解説しています。
出典
- 厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査の結果について」(令和7年6月26日公表)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59190.html - 厚生労働省 医政局歯科保健課 歯科口腔保健推進室「歯科口腔保健の推進に向けた取組等について」(2024年3月11日)
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001252538.pdf
※令和6年調査から全国補正値(人口構成に合わせた重み付け集計)が導入されており、令和4年以前の調査との比較には注意が必要です。歯周ポケットの年次推移は、平成11年と平成17年以降で1歯あたりの診査部位が異なります。分析日:2026年9月15日。
※本ページの数値と図は、厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査」「歯科口腔保健の推進に向けた取組等について」を医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックが加工して作成したものです。
よくあるご質問
まずは、歯ぐきの状態を知ることから。
歯周病は、初期には痛みがほとんど出ません。歯周組織検査で、今の歯ぐきの状態を確認できます。札幌・大通駅直結のユアーズデンタルクリニックでご相談を承っています。
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