歯周病の保険請求は2020年度に減り、翌年度には前の水準を超えた|10年分の推移
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歯周病の保険請求は2020年度に減り、翌年度には前の水準を超えた|10年分の推移

— Published 2026.10.13
湯口晃弘

— この記事の監修者

湯口 晃弘(ゆぐち あきひろ)/ 医療法人令徳会 理事長・ユアーズデンタルクリニック院長

日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。2026年5月、米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)。

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2020年度は歯科の主な傷病のレセプト件数がいずれも減り、歯周病は前年度から1,108万件減りました。歯周病は翌2021年度に2億563万件となって2019年度を上回り、2023年度は2億2,300万件でした。虫歯(う蝕)が2019年度を上回ったのは2023年度で、喪失歯は2023年度も2019年度を下回っています。厚生労働省のNDBオープンデータ10年分で、傷病ごとの戻り方を確かめました。
目次

レセプト件数とは

レセプトは、保険診療の請求ごとに傷病名が記録されます。NDBオープンデータでは、この記録が年度ごとに集計されて公表されています。推計ではないため、請求の総量がそのまま数字として出てきます。

2020年度は、多くの診療科で受診の件数が減った年度として知られています。歯科について、傷病ごとにどう動き、その後どう戻ったのかを10年分の推移で確認しました。

戻り方が傷病によって違う

歯科の保険請求に記録された件数の推移
歯科の保険請求に記録された件数の推移(全国・2014年度から2023年度・万件)
  • 歯周病:2014年度 1億4,015万件/2019年度 2億117万件/2020年度 1億9,009万件/2021年度 2億563万件/2023年度 2億2,300万件
  • 虫歯(う蝕):2014年度 1億756万件/2019年度 1億3,550万件/2020年度 1億2,724万件/2021年度 1億3,028万件/2023年度 1億3,904万件
  • 喪失歯:2014年度 1,639万件/2019年度 1,877万件/2020年度 1,698万件/2021年度 1,719万件/2023年度 1,795万件
  • 2019年度から2020年度の増減:歯周病 マイナス1,108万件/う蝕 マイナス826万件/喪失歯 マイナス179万件
  • 2019年度と2023年度の比較:歯周病 1.11倍/う蝕 1.03倍/喪失歯 0.96倍

2020年度は3つの傷病がいずれも前年度より減っています。減少幅が最も大きいのは歯周病の1,108万件でした。その後、歯周病は翌2021年度に2019年度の水準を超えました。虫歯(う蝕)が超えたのは2023年度で、喪失歯は2023年度も下回っています。

2015年度を起点にした8年間で見ると、歯周病は1.28倍、う蝕は1.08倍、喪失歯は0.93倍です。1年の落ち込みを挟んでも、歯周病の伸びが最も大きいという傾向は続いています。

この数字が示していること、示していないこと

この分析の概要
この分析の概要(調査主体・対象・期間・集計方法・分析日・出典・注意)

件数は、レセプトに記録された傷病の件数です。患者の人数ではありません。同じ人が複数の月に受診すれば、その分だけ件数は増えます。

2020年度に件数が減った理由について、このデータは何も記録していません。受診の控えという説明がよく用いられますが、本分析はその理由を確かめたものではありません。

2014年度(第1回)と2015年度(第2回)では集計の対象が異なるとファイルに注記があります。そのため2015年度を起点とした倍率も併記しています。歯周病と虫歯の件数の差は歯周病の保険請求件数は虫歯より約8,400万件多いで扱っています。

出典

※2014年度と2015年度では集計対象が異なるとNDBオープンデータのファイルに注記があります。年度間の倍率は2015年度起点の値も併記しています。件数は患者の人数ではありません。分析日:2026年9月29日。本ページの数値と図は、厚生労働省「NDBオープンデータ」を医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックが加工して作成したものです。

よくあるご質問

2020年度に歯科の受診は減ったのですか?
レセプトの件数では、歯周病が前年度から1,108万件、う蝕が826万件、喪失歯が179万件減っています。ただし減った理由はこのデータには記録されていません。
その後は戻りましたか?
歯周病は翌2021年度に2019年度の水準を超えました(2億117万件→2億563万件)。虫歯(う蝕)が超えたのは2023年度(1.03倍)で、喪失歯は2023年度も0.96倍でした。
件数は患者の人数ですか?
いいえ。レセプトに記録された傷病の件数で、同じ人が複数の月に受診すればその分だけ増えます。
なぜ歯周病の戻りが早かったのですか?
この分析からは原因が分かりません。件数の推移を並べて確認したものです。
— Consultation

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歯周病は、初期にはほとんど痛みが出ません。歯周組織検査とレントゲンで今の状態を確認できます。札幌・大通駅直結のユアーズデンタルクリニックでご相談を承っています。

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